ナニワ金融道

街金融に再就職した主人公の灰原が、最初はあまりの取り立てのすごさ、良心の痛みから自信をなくしますが、誰かがお金を儲ければ必ず誰かが損をする、という資本主義の仕組みを学び、一人前の営業マンに成長していく姿を描いています。

とにかく嫌というほど借金の恐ろしさを教えてくる作品です。全く平和な生活をしていた者が、ほんの些細なことがきっかけで人生のどん底に落ちていく様子は、まさに他人事ではないと感じさせられます。

私の周りにも、自己破産した人や夜逃げした人がいますが、この作品を見て現実に身近に起こっていることだと、あらためて認識しました。

この作品を読むことで、たとえ親、兄弟、親友であってもお金を貸してはいけない、と心に誓うことができます。

またこの作品には、法律用語がたくさん出てきます。保証人と連帯保証人との違い、手形の裏書人になる怖さ、抵当権など非常に勉強にもなりました。

画のタッチはクセがあり好き嫌い分かれると思いますが、今ではほとんど耳にすることのないコテコテの大阪弁や、蟻地獄物産や墜落航空といったネーミングセンスを楽しむのも面白いと思います。

なかなか学校では教えてくれない内容なので、できれば学生の時に読んでおきたかった作品です。