エースをねらえ!はスポ根の王道

私が中学生から高校生、正に多感な青春時代を過ごしていた時期に、
「週刊マーガレット」に連載されていた漫画で、本のタイトルは『エースをねらえ!』です。

アニメやテレビドラマにもなりましたが、断然漫画が素晴らしいです。
スポ根モノとして知られていますが、私の場合、影響されてテニス部に入部というような気持ちは一向に起こりませんでした。
またアニメやドラマは、数回で観るのをやめました。

アニメと漫画では登場人物が別人に見えるくらい隔たりがありましたし、どんな役者を配役しても漫画を超えられるはずもなく、あまりのイメージの違いに、がっかりすることが多かったからです。

私が大好きな『エースをねらえ』は、山本鈴美香が描いた世界そのものなのです。
そこに描かれた登場人物の容姿や人間関係などに強く心を惹かれたのです。

その中には私の憧れが全部つまっていました。
主人公の岡ひろみは、誰もが愛さずにはいられないキャラクターの持ち主。

一人っ子として両親の愛情を一心に受け、真っ直ぐに育った高校生。
彼女がテニス部に入部したことから始まる様々な人との出会いと、繰り広げられるドラマ。

一流のテニスプレーヤーに育つまでの過程をたどることで、

一読者である自分も疑似体験させて貰っている気分になります。
とくに連載がスタートとした頃は主人公の年齢とほぼ重なることもあり、つい感情の移入をしてしまうことが多々ありました。

優しい親友、憧れの先輩たち、そしてひろみの運命に大きく関わるコーチの存在。
主人公は十代の女の子なら誰でも憧れるものを、すべて持っていました。

そしてそれは彼女が強く望んで手に入れたものではなく、彼女の人柄が自然に引き寄せたともいうべきものたちです。
自分には決してないもの、漫画の世界とはいえ心を強く惹かれ、発売日までが待ち遠しくて仕方ありませんでした。

登場人物のセリフも印象深いものが多く、その宝石のような言葉は、暗記できるほど何度も繰り返し読みました。
当時は『ベルばら』とともに大人気だったので、同世代には読者だった方も多いかと思います。

あまりにも好きすぎて、連載の終了後には漫画の購入をやめたほどです。
そしていまだに『エースをねらえ!』を超える漫画には出会っていません。