桜玉吉「日々我人間」、憧れる気持ちはあの頃と同じ

刊文春で連載されている半ページ漫画、桜玉吉「日々我人間」を欠かさず読んでいます。

桜玉吉先生は私が小学生の頃からの憧れでした。当時隔週販売のファミコン通信に連載されていた「しあわせのかたち」は、流行のファミコンを元ネタにしたゲーム漫画ですが、先生のライフワークとも言える「日記漫画スタイル」はこの頃既に漫画の随所に登場しており、他のどんなゲーム漫画とも違う独特の玉吉ワールドが展開されていきました。

ファミ通週刊化に伴いその方向性はさらに色濃くなり、当時ファミ通はゲーム情報誌でありながら非常に個性的な連載が多かったのですが、中でも「しあわせのかたち」や吉田戦車先生の4コマ「はまり道」は飛び抜けたセンスを放つ連載として非常に人気がありました。

玉吉漫画にハマってしまうと、そのライフスタイルに憧れてしまうのです。先生が遊んでいるゲームを自分も買ってみたり、ちらっと紹介された書籍を探し求めて読んでみたり…
読者を引き込む、巻き込む、思わず真似したくなる、不思議な魅力が玉吉漫画から放たれているのです。

「日々我人間」はうつ病を経て、伊豆山中での田舎暮らしを綴った漫画ですが、大人になった今でも、小学生の頃とかわらずやはり「憧れて」しまいます。実際にはものすごく大変な田舎暮らしなのでしょうが、自分もやってみたくなる…子供の頃と同じ気持がフワッと出てくるのは本当に嬉しいです。

たった半ページなのがもどかしいですが、単行本化を心待ちにしています。