ぎなた式(作者 三木有/ 2016年 集英社発行)

「薙刀(なぎなた)」は男にとって唯一の鬼門スポーツ。
女子が一人もいない男子だらけの男女共学高校「通称ムサ高」に転向してきたのはとても可愛らしい女の子、國田美鶴。
主人公月嵩(つきたか)は彼女がいる高校生活を夢見ていたが、美鶴の可愛さに一目惚れ。

だが美鶴は西條という男を追ってムサ高に転向してきたという。
西條は月嵩のクラスメート。

美鶴は薙刀の女性選手で、西條も薙刀の元選手だったのです。

美鶴は西條と薙刀がやりたいといいます。
そして、薙刀で自分が勝負に負けたら、なんでも言うことをきくと。

でも西條はなぜか薙刀がやりたくないらしいです。

勝負したくない西條の権利を横からうばって、月嵩は自分が美鶴と勝負する権利を手にいれました。

月嵩はスポーツ万能。今まで何のスポーツでもこなし、すぐに優秀だと認められてきました。
なのに、薙刀は月嵩の想像通りには扱えません。
実は薙刀は男子にとって向いてない、女性に向いてるスポーツだといいます。

これがこの漫画の導入部分です。この後、主人公は薙刀を24時間持ち歩いて体に身につけようとします。
机に向かう授業や体育の授業中でさえ持っていようとする無鉄砲さなのですが、それほど月嵩が薙刀に夢中になっていることが伝わってきて、読者も薙刀の魅力に引き込まれていきます。

また月嵩の周りを彩る人物が面白いです。

美鶴という女の子がとても魅力的で、この作品には本当にむさ苦しいほどに男ばっかり登場するのですが、美鶴という一輪の花がいることで、華やかな作品になっています。

そして、ライバルの西條のメガネをかけた時と外した時のON・OFFの切り替えは別人のようです。

この作品はもしかしたら人気が高騰したら、続編がいつか出るのではないでしょうか。
そう期待させる終わり方をしているので、この作品を皆に読んでほしいと読者の一人として願っています。